アンデルセンの生涯
近頃大人気の映画、「アナと雪の女王」。
原作とは大分異なっているのですが、その原作は童話の神様、デンマークの童話作家アンデルセン。
先日ご紹介した、やなせたかしさんの「僕が正義について語るなら」の中に、やなせさんが影響を受けた本が紹介されていましたが、その中にアラビアンナイトがありました。
アンデルセンもこの作品に大きな影響を受けていたそうです。
アンデルセンは19世紀、デンマークのオーデンセにて靴職人の父親と文字が読めない母親のもと生まれました。
極貧生活で、祖父や母は病院施設での生活もあるなど大変な苦労をする一方で、詩、小説、戯曲といった分野を多く発表、特に童話によって彼の名声は瞬く間に広がっていきました。
彼が活躍する前までの童話については、子供たちに大人がこうあるべきだというりそ論的なものを良しとする作品が多かったのですが、彼か描いた童話は、初期は民族の伝承的なものであったものの、中盤以降は自身の経験や創作を中心とした作品が多いです。
彼の作品が極めて高い評価を得たのは、勿論作品そのものの面白さもありますが、作品の多様性、時には辛い人生観、普段人が気づきにくいところに作品の主題をおこうとする視点、過去の経験から得られた高い感性なども要因に挙げられると思います。
トレンドの映画をそのまま見るのではなく、背景を見ることでまた違ったみかたができるのではないでしょうか。