星の王子様(サンテグジュペリ)
児童書の代名詞的な作品。今更かよ!と思われるかもしれないけど、あらすじすらあんまり覚えていないし2年前に読んだときに「?」が多かったので再度読む。
飛行機乗りとして常に孤独と戦いながら、大切な友人たちを事故で失い、その上戦争で生気が失われていく社会を見たときに、自分の中に潜んでいる少年の心を大切にしたいという思いからこの作品ができたのではないだろうか。
多くの星のおとなたちと出会うことで、自身の持っている違和感がストンと抜けていくようなストーリーの展開はどこか著者の目指している方向を表しているよう。
この作品は児童書としてのみならず、サン=テグジュペリの他の著作と併せて読むこと、また当時の歴史的背景を鑑みることも踏まえてみることで、より多くの気づきや学びになるのではないだろうか。過去に読んだ際に発生した「?」がすこしスッキリした気がするなぁ。
(今週はそういった要素を「100分de名著」に委ねました…これは古典を学ぶ上での副読本としておススメ)
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/03/10
- メディア: ハードカバー
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